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長者原動物病院 スタッフコラム

犬に関すること
  • 2014年10月6日

本当は怖い病気 「フィラリア症」について

フィラリア症とは

フィラリアの画像

・フィラリア症とは蚊によって媒介されるとても怖い病気です。この病気はフィラリアという虫が主に犬の心臓(特に肺動脈や右心室)に寄生して血液循環を悪化させることで、心臓・肺・肝臓・腎臓などに様々な障害を与え体調の悪化を引き起こします。また、フィラリアは細長いそうめん状の虫で、別名「犬糸状虫」とも言います。フィラリアは犬を始めとするキツネやタヌキなどイヌ科の動物に寄生しますが、まれに猫にも寄生していることもあります。

・フィラリア症の症状は寄生している成虫数や感染期間、寄生部位などによって様々です。一般的に寄生している数が少ない初期ではあまり症状を示すことはありませんが、多数寄生することで血液の循環が悪くなることで「急性フィラリア症」や「慢性フィラリア症」などの様々な症状が現れ、放置することで死に至る場合もあります。

症状

フィラリアの症状

投薬のタイミングとフィラリアのサイクル

1.蚊の吸血で幼虫が体内に侵入

フィラリアの症状
体内に幼虫を持っている蚊にさされることで、幼虫が体内に入ります

2.体内で成長

フィラリアの症状

幼虫は皮膚の下や筋肉内で脱皮をくり返して成長します。

まとめて駆除

投薬しないと・・・

3.フィラリアが血管に侵入

血管に侵入
成長した幼虫は血管内に侵入し、血の流れにのって心臓へ移動します。

4.心臓に寄生

成虫になり、心臓や血管でたくさんの幼虫を産みます。

  • 心臓や血管に入るとお薬では駆除できません。

予防の時期

予防期間は4、5月~11、12月頃までとなっています(地域により多少異なります)。なぜ蚊がいなくなった11、12月まで予防が必要なのか不思議に思う方もいると思いますので、今回は特にそのことについてご説明したいと思います。

「予防」ではなく「駆除」するお薬なんです!

お薬は飲んだ後に寄生を予防するものと思われがちですが、実はフィラリアに感染していることを前提に、1ヶ月前に寄生したフィラリアを駆除するものなんです!

「お薬での予防のポイント

  • 1ヶ月ごとに確実にお薬を飲ませる!
  • 蚊が出始めた1ヶ月後から蚊がいなくなった1ヶ月後までお薬を続ける!

感染期間はどうやって決まるの?

感染期間は、HDUというフィラリアの赤ちゃんが成熟するために必要な積算温度の単位を気象台の気温データをもとにして計算することで推定されます

フィラリラの画像
HDU
平均気温−14度
感染開始
30日間のHDUを加算していき、130を超えた日
感染終了
30日間のHDUを加算していき、130を切った日

お薬について

投薬期間

現在は内服するタイプや皮膚につけるスポットタイプ、注射タイプがありますので、どのお薬が飼い主様やわんちゃんの生活環境に合うかなどご不明な点がございましたらご相談ください。

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