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長者原動物病院 スタッフコラム

犬に関すること
  • 2015年8月12日

予防内容を見直してみよう! 〜外部寄生虫の予防は重要です〜

「防げる病気にはさせない」という予防医療は人間と同様、動物を飼育する上で重要視されています。重要な感染症予防は大きく2つあります。

予防接種

  • 混合ワクチンによる伝染病の予防
  • 狂犬病予防ワクチンによる狂犬病蔓延の予防(主に犬)

寄生虫予防

  • フィラリア症予防(主に犬)
  • 消化管内寄生虫の駆虫・予防(犬の場合、フィラリア症予防薬に含まれている場合が多い)
  • ノミ・マダニの駆虫・予防

これらのうち、予防率が低迷しているのはノミ・マダニの予防です。

実は近年、温暖化の影響もあり、春以降のノミ・マダニの被害が急増しています。
ノミ・マダニの感染は、刺咬性皮膚炎やアレルギー、消化管内寄生虫感染の媒介はもちろんのこと、近頃ニュースを騒がせている、人間に感染する怖い病原体の媒介もします。

 

マダニによる人畜共通感染症の例

重症熱性血小板減少症(SFTS)
ダニ媒介性ウイルス感染症で、近年日本においてもSFTSによる患者発生が報告されています。マダニの発生する時期(春~夏)に多く、高齢者で重症化する傾向があります。

日本紅斑熱
ダニ媒介性リケッチア感染症で、日本においては1984年に初めて確認されました。患者数は微増傾向にあり、特に太平洋側の温暖な地域での発生が認められています。

ダニ媒介性脳炎
ダニ媒介性ウイルス感染症で、ヨーロッパにおける発生が報告されています。病原体は、日本脳炎ウイルスと同属のものですが、ダニが媒介します。

ノミ・シラミによる人畜共通感染症の例

衛生環境が改善されている国ではほとんど発生が認められず、日本においては清浄化されているものが多いです。代表的なものはペストや発疹チフスで、一昔前の感染症となっていますが、非常に恐ろしい病気です。人畜共通感染という意味では、現在では大きな問題となる病気の媒介は稀ですが、実際に寄生されやすいこと、一旦寄生されると環境中に居座りやすいこと、かなりの痒みが伴う事が問題となります。

日本には、病原体を媒介できる昆虫やダニの仲間は数多く存在しています。現在、病原体が存在しなくても、諸外国との交易が盛んであること、また、今後の気候変動によっては、いつでも病気の侵入・発生のリスクがあり、注意が必要です。
犬猫を飼育しているご家族にとっては、特に、イヌノミ・ネコノミ、マダニの感染が身近なものとなります。これらに対しては、動物病院で処方される駆虫薬が有効に作用します。
「うちは大丈夫……」と安心せずに、発生の多い時期はしっかりと予防を行いましょう。
ノミ・マダニの予防期間は、4月~12月の9か月間が推奨されています。わんちゃんでは、フィラリアや消化管内寄生虫の駆虫と共にノミ・マダニの予防もできる総合駆虫薬があります。不安の少ない楽しい毎日を送りましょう!

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