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長者原動物病院 スタッフコラム

豆知識
  • 2014年12月26日

犬のシャンプーについて

シャンプーする犬
わんちゃんのシャンプーをご自宅でされる方も多いと思いますが、シャンプーの種類や洗い方のポイント、注意点などは皆様ご存じですか?シャンプーは日常のケアだけでなく、皮膚病の治療として行うこともあります。そこで今回は「犬のシャンプー」についてお話します。

シャンプーの目的

☆被毛を清潔に保つ
 皮膚や被毛の汚れを放置してしまうと・・
・皮膚の状態が悪化し、皮膚病が起こる
・被毛のもつれ
・悪臭を放つ などの原因になりかねません。
☆外部寄生虫(ノミ・マダニ)の防止

シャンプーの種類

必ず「犬用のシャンプー」を使用しましょう。なぜなら、犬の皮膚と人の皮膚は構造や機能が全く違うからです。
いぬとひとの皮膚の違い
とくに注目して頂きたいのが「表皮」。表皮は、細胞がレンガのように積み重ねられた層です。(一番外側)人では10~15層程度(約0.1mm)の細胞層ですが、犬や猫では2~3層程度(約0.05~0.1㎜)と人の半分以下の厚さなのです。そのため、人用のシャンプーだと、どんなに低刺激の物であっても犬にとっては刺激が強くなってしまいますので、使用しないようにしましょう。また、皮膚病がある場合は、その症状に適した「薬用シャンプー」を使用する事をおすすめします。薬用シャンプーとは、皮膚や菌に作用する薬剤の入ったものです。主に、抗菌性・保湿性・角質溶解性・止痒性シャンプーなどがあり、それぞれ期待される効果が異なります。必ず獣医師にご相談ください。

シャンプーの頻度

・健康な皮膚の子の場合、汚れたら洗うという感覚でもよいでしょう。目安は、月1~2回程度となります。
・皮膚病のある子の場合、症状やシャンプーの種類によって頻度は異なります。
獣医師の指示に従ってください。時期(季節)に合わせて頻度を変えると良い場合もありますので、お気軽にご相談ください。

シャンプーの手順

シャンプーをする前に・・
シャンプーを皮膚に届きやすくし、洗浄後の毛玉を防ぐため、シャンプーをする前にブラッシングを行いましょう。

1.からだ全体を濡らす
からだ全体を濡らす

ぬるま湯又は水でしっかり濡らしましょう。
表面についた汚れをざっと落とし、薬剤が皮膚に届きやすくする効果があります。

  • ポイント 水の温度は、約25~30℃程がおすすめです。
    人肌では少し冷たいくらいですが、人より表皮のうすい犬にとっては適切となります。また、水のシャワーで皮膚を冷やすクーリングはかゆみを減らす効果もあります。
2.シャンプーを皮膚になじませる
シャンプーを皮膚になじませる
シャンプーを地肌に優しくマッサージするように、泡立てながらなじませます。
強くこすりすぎると、皮膚を傷つけてしまうので注意しましょう。
泡立ちが悪くなったら、シャンプーを手のひらに追加して使用します。

  • ポイント 皮膚病のある子の場合は、症状のある部分から洗い始めることで、薬剤をより長く浸透させることができます。
    全身を洗うことが難しい時には、症状の重いところを部分的に洗うだけでも効果的です。

【薬用シャンプーの場合】
効果を正しく発揮させるには、薬剤を10分間皮膚につけた状態で保つことが大切です。
10分間、じっとさせておく事はなかなか難しいかと思います。
症状の重いところから泡立て始めるだけでも、全身に辿りつく頃にはその時間浸透します。
その他、フードを使用したり、軽くお散歩をしたりするのもいいかもしれません。

【一般シャンプーの場合】
1度しっかりとぬるま湯ですすいだ後、2度目のシャンプーをしていきます。
2度目は、成分が皮膚や被毛に行き渡るように、しっかりと時間をかけてマッサージします。
目安として5~10分間かけます。

3.泡がなくなるまで洗い流す
シャンプー後は、ぬるま湯又は水のシャワーで、丁寧に洗い流します。
ph3
4.やさしく、しっかり乾燥させる
乾燥はタオルドライを中心にします。
皮膚が弱い子の場合には、ゴシゴシこすると皮膚を傷つけてしまいますので気を付けましょう。
ドライヤーを使用する場合は、皮膚が温まりすぎないように注意しましょう。
手で、被毛や皮膚の温度を確認しながらあてていきましょう。

  • ポイント 乾燥しすぎると、かゆみが生じることがあります。必要に応じて保湿剤を使用しましょう。

シャンプーの種類・頻度は皮膚の状態によって異なります。
「うちの子はどうかな?」と気になるときは、お気軽にご相談ください。
ご自宅でのシャンプーは、慣れるまで大変ですが、飼主さんとの絆を深める大切なコミュニケーションのひとつにもなりますので、この機会に是非チャレンジしてみてください。

最後に、ご自宅でも簡単に出来る、皮膚のチェックポイントをご紹介します。

健康な犬の皮膚とは

●毛艶がよく光沢や適度な弾力がある
●体臭が少ない
●枝毛やかゆみも少ない

健康状態がよくないと
 皮膚の毛艶が悪くなる(弾力性がなくなる)
 毛がパサパサしている
 抜毛やフケが多くなる
 体臭が強くなる
 体がベタベタする
 皮膚が硬くなる
 体の特定部分をすごく気にしているなど・・・

是非、参考にしてみてください。

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