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長者原動物病院 スタッフコラム

豆知識
  • 2015年7月31日

犬・猫が食べてはいけないもの

私たちの生活の中には、犬や猫が食べると大変なことになるものが多く存在します。人が普段食べている物の中にも、動物の命を脅かす危険な物もあります。

みつめるわんこ

食べ物

たまねぎ

タマネギ中毒(ネギ、タマネギ、長ネギ、ニラ、ガーリック等)

ネギ類には赤血球を破壊する成分(アリウム)が含まれており、急性の貧血を起こすことがあります。貧血に伴い、黄疸や赤っぽく濃い尿が認められることがあります。この成分(アリウム)は加熱調理によっても変化しないため、ハンバーグやみそ汁など加熱したものを摂取しても中毒を起こします。

チョコレート

チョコレート中毒

チョコレートの中に含まれるテオブロミンが原因です。テオブロミンは心臓と中枢神経を刺激し、不整脈を起こしたり、けいれん、発作、嘔吐を起こし、重症例では死亡することがあります。小型犬であればビターチョコレートなどカカオ含有率の高いチョコレートであれば、板チョコ一枚で致死量となります。

ぶどう

グレープ、レーズン、ナッツ類

個体差はありますが、下痢、腹痛、嘔吐や腎不全を起こすことがあります。

アボカド

多量に摂取した場合、嘔吐・下痢を含む胃腸の炎症を起こす恐れがあります。
※フェレット・ウサギ、鳥類、げっ歯類など小動物にとっては少量でも危険です。

キシリトール

犬においては人と異なる作用を起こします。1kgあたり100mgを摂取すると、30分以内に血糖値が低下し、嘔吐・けいれん・歩行困難を示します。人用のガムには1粒あたり600mgのキシリトールが含まれています。例えばチワワが誤って2粒食べると中毒を起こしてしまう可能性があります。

鳥の骨

鳥の骨や鯛などの骨

鳥の骨は縦に避けるため、のどや内臓に刺さる恐れがあります。

牛乳

牛乳などの乳製品

個体差はありますが、乳糖を分解する事ができないため、軟便・下痢を起こす個体があります。

スルメ

スルメは胃で水分を含み、胃が過膨張してしまい、消化不良、運動低下を起こします。スルメが胃の中で10倍以上に膨れる事もあるそうです。

生肉

生の豚肉、あるいは不完全調理の豚肉を摂取すると、人畜共通伝染病のトキソプラズマという原虫が潜んでいる可能性があります。体重減少や下痢などの症状を起こす恐れがあります。犬や猫だけではなく、人間も気をつけなければならない食材です。

薬品・その他のもの

薬

人間の医薬品(鎮痛剤・風邪薬・サプリメント等)

鎮痛剤に含まれるアセトアミノフェン・イブプロフェンを摂取すると、よだれをたらす・嘔吐・けいれんなど深刻な腎臓障害がでる恐れがあります。アセトアミノフェンは特に猫に影響が出やすく、錠剤1錠で致命傷になる事もあります。ダイエットサプリに含まれる「αリポ酸」は、猫が1粒でも摂取すると、命を奪われるような強い中毒を起こします。

タバコ

タバコ(ニコチン中毒)

誤飲後、15〜40分以内に症状がでます。興奮・ふるえ・よだれ・嘔吐・下痢などの症状が見られます。例えば、4,5kgの犬が2〜4本(タバコの銘柄によって様々ですが)食べると、中毒の症状が見られます。

家庭にある薬品類(除草剤・防虫剤・有機塩素系殺虫剤・有機リン系殺虫剤・灯油・洗剤・漂白剤等)は、人間と同様に危険です。
その他のものでは、ボタン・タオル・軍手・靴下などの衣料品、針、犬・猫のおもちゃなどが挙げられます。口に入る大きさだったり、ちぎれたり、壊れやすいものは要注意です。ひも状異物では、消化管にからまることにより、腸がアコーディオン状に縮れ、機能不全、壊死を起こします。嘔吐や食欲不振の場合は、このようなものを誤食している可能性も含めて検討する必要があります。

危険な植物

歯みがき1

  • ユリ科(スズラン・ヒヤシンス)
  • サクラソウ科(シクラメン・プリムラ)
  • トウタイグサ科(ポインセチア)
  • ヒガンバナ科(スイセン・アマリリス)
  • ツツジ科(アザレア・ツツジ・サツキ・シャクナゲ)等

よだれ・嘔吐・下痢・血圧低下など様々な障害がでてきます。観葉植物の根・球根・茎・葉・実・種などには、危険なものがありますので、食べたりしないように注意しましょう。

上記のものがすべてではありません。(犬・猫だけでなく、小動物・うさぎ・フェレット等も同様に危険です)
もし間違って食べてしまったら、すぐに動物病院にご相談ください。何をいつ、どれくら、現在の動物の状況などを把握しましょう。
食べてしまったものの袋やパッケージがあれば、持ってきてください。
始めは無症状でも、時間経過に伴い、中毒を発症したり、閉塞を起こすなど、危険な状態になる場合もあります。
1時間以内であれば、異物によりますが、吐かせることが有効です。まさかという場所にあるものを誤食することもよくあることです。
飼い主様が、ペットにとっての危険物を把握し、誤食による事故を防ぎましょう。
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