新着情報

長者原動物病院の新着情報をお届けします。

子猫を迎えるにあたって

猫ちゃんと一緒に生活をしていく上で、知っておきたいこと、必要な予防についてお話しします。猫ちゃんとの出会い方は様々あると思いますが(ペットショップ、ブリーダー、里親、保護など)、共通して言えることは、子猫の時期は最も手のかかる時期であり、一番大切な時期でもあるということです。猫ちゃんの性格、体質、好みなどは、ほとんど子猫の時期に決まってしまうのです。

新しく家族になる猫が決定したら、家に迎える日までにペット用品を揃えておきましょう。

昔は放し飼いが多くみられましたが、交通事故や伝染病など危険が多い現代では、室内飼いがおすすめです。
子猫は好奇心旺盛でとても身軽ですから、走り回ったりジャンプしたり、色々な所に登ったりします。
あらかじめ壊れやすいものは片付け、倒れやすいものは固定し、事故のないように対策をとっておきましょう。

準備しておきたい環境とグッズ

  • ベッド 猫ちゃんは外を見るのが大好き。日当りのよい窓辺に猫ちゃんのベッドを用意すると良いでしょう。

  • トイレ 猫用のトイレ砂を入れて使用します。
  • 高いところで休めるスペース 猫ちゃんが上下運動できるタワーがあると便利です。
  • ひとりになれるスペース 押し入れなど、怖い時に身を隠すための安心できるスペースを確保しましょう。
  • おもちゃ 飼い主さんと一緒に遊べるものなど、おもちゃを複数用意しておきましょう。

  • 食餌類 清潔な水や「猫の草」も用意しておきましょう。★食餌は、子猫の成長に合わせて種類や量を変えていく必要があります。
  • キャリーバッグ、クレート(持ち運び可能なケース) 移動の時に(病院・ホテルへ行くときなど)に使用します。

・子猫が寝ている時は邪魔をしない

元々、猫ちゃんはよく眠る動物です。さらに子猫にはたっぷりの睡眠が必要です。寝ている時は邪魔をせず、ゆっくり眠らせてあげましょう。

・初日はあまり大勢の人には対面させない
猫ちゃんを迎えた当時は、環境に慣れさせることを第一に考え、あまりかまい過ぎずに、猫ちゃんを疲れさせないようにそっとしておきましょう。
・家の探索は存分にさせる
猫ちゃんは自分の住む環境を納得するまで探索しないと安心しない修正があります。
・危険なものはあらかじめ撤去
夜行性の動物でもあるため、夜は運動会のようにはしゃぐ事があります。また、糸状のものは飲み込んでしまうと吐き出す事ができず、命に関わるので、落ちていないかチェックしておきましょう。
・トイレを教える

わんちゃんに比べ、猫ちゃんは比較的早くトイレを覚えます。猫ちゃんがそわそわしてあちこちニオイを嗅ぎ、床をかく仕草を始めたらトイレに連れて行き、中に入れてあげましょう。これを何度か繰り返すうちに、自分でその場所に行き、排泄をするようになります。

  • トイレは1頭1台 多頭飼いの場合は、それぞれにトイレを用意しましょう。
  • トイレは常に清潔に トイレが汚れていると、別の場所で排泄する事があります。

混合ワクチン

・一般的なワクチンプログラム
1回目
… 生後8週以上
2回目
… 1回目から1ヶ月後
3回目
… 2回目から1年後ごと

但し、2回目の接種時期によっては3回目の接種が2回目から1ヶ月後に必要な場合があります。

子猫が飼い主さんの家に来てから最低1週間はワクチン接種は避けましょう。(子猫を迎えてすぐのこの時期は最も体調を崩しやすい時期であり、体調が万全とはいえない為) ワクチンの効果が現れるには、1〜2週間くらいかかります。

ノミ・マダニ予防

スポット剤の駆虫薬は生後8週齢から使用できます。8週齢に満たない子猫でも、のみ・マダニの寄生が見られた場合は、スプレータイプ等を用いて駆虫しましょう。

  • 予防の詳細については、「予防診療について」をご参照ください。
  • 子猫を飼い始めたら、健康診断を兼ねて一度受診して頂く事をお勧めします。その際に便を持参して頂くと、検査で駆虫の必要があるか調べる事もできます。
  • とくにこれといった症状がなくても、元気がなかったり食欲が十分でない時はあまり様子を見ず、病院へご相談ください。

・生後4週間まではミルク
まだ固形物を食べることができません。母乳とミルク(母猫がいない場合はミルクのみ)を与えることになります。ミルクは猫用のものを与えましょう。
(人間の飲む牛乳は、下痢になる可能性が高く、猫にとって栄養バランスも悪いです)
・生後4週以降は、離乳食へ
この時期になれば、子猫は自らミルク以外の食べ物に興味を持ち始めます。子猫用の離乳食へ移行してください。
・生後7週以降は、子猫用のドライフードへ
最初は離乳食とドライフードを混ぜながら与え、徐々に離乳食の量を減らし、ドライフードへ移行します。
・その後は年齢・体重に合わせた種類・量を与えましょう。
猫ちゃんは、健康で安全な環境だと、比較的長く生きる動物です。飼い主さんにとっても猫ちゃんにとっても、快適で楽しい生活が送れるよう、よりよい関係を築いていきましょう

当院では、ペットの健康診断や健康相談をを行っています。スタッフまでお気軽にお尋ねください。