新着情報

長者原動物病院の新着情報をお届けします。

その1:ずっと一緒にいるために

ペットの画像
ペットは私たちの生活に潤いと安らぎをもたらしてくれます。ペットの存在が、家庭内や隣人との会話を増やして人間関係を円滑にしたり、子供なたちに自分より弱い者に対するいたわりの心や、命を預かる責任の重さと命の大切さを教えてくれます。 また時には、ペットの存在が生きていく力や明日への希望になることもあります。人と動物は強い絆を結ぶことができるのです。しかし、その絆はただペットを飼えば生じるものではありません。動物との絆は、毎日きちんと世話をし、ペットの命を守り、ペットの気持ちになって考え、一緒に幸せになろうと努力し実行していく過程で結ばれ、少しずつ太く強くなっていくものです。強い絆で結ばれた人とペットは、思いもかけない事態に襲われた時も乗り越えていけるでしょう。どんな時もずっと一緒にいられるために、あなたとペットとの間に強い絆を結びましょう。

強い絆で結ばれた人と動物は・・・

実例1 行方不明になった犬とマイクロチップのおかげで再開 不注意で犬を迷子にさせてしまったAさんは、保健所や動物保護センターに収容されていないか毎日のように問い合わせをし、貼り紙をするなど必死に探していました。ある日、放たれている犬がいるとの通報で自治体の動物保護センターが出動、保護した犬にマイクロチップの反応があり ました。AIPO※に登録された情報からすぐにAさんに連絡がとれ、犬は無事にAさんの元に戻ることができました。 ※AIPO・・・動物ID普及推進会議。マイクロチップによる犬、猫 などの動物個体識別の普及推進とデータ管理を行っている団体で、データ管理は、(公社)日本獣医師会が担当しています。
実例2 大災害に遭い何度も訪れた危機を強い絆で乗り越える 東北地方の海沿いでドッグカフェとトリミングサロンを営んでいたBさんは、今まで経験したことのない激しい揺れの後、すぐに避難を開始しました。店舗で預かっていた大型犬1頭と小型犬2頭を先に車に乗せ、飼っていた大型犬4頭と小型犬10頭、家族と店の従業員と津波の迫る中、2台の車で高台を目指しました。中学生の息子の腕の中には、「大事なものを一つだけ持つように」と言われて迷わず抱きかかえた飼い猫がいました。 津波から逃げ切り、その晩は余震が続く中、預かりの犬と自分の犬たちと避難所の車の中で過ごしました。救援物資のペットフードが届くまでは、万一に備えて車に備蓄していたペットフードでしのぐことができました。その後、犬と猫を連れて避難先を5回も変わることになりました。 家族や従業員、預かっていた動物や飼っていた動物はみんな助かりましたが、海沿いにあった店舗は土台だけを残して流失しました。将来のことを考えるとくじけそうにもなりましたが、家族と犬たちのためにも頑張ろうと自分を奮い立たせ、今は内陸部に新たな店舗を持ち、生活の再建を始めています。

せっかく結ばれた絆なのに・・・

ペットは飼い主との絆をいつも求めています。一度、人と結ばれた絆を動物から一方的に切ることはありません。ペットとの絆が切れるとき、それはほとんどの場合、人の側から断ち切られるものなのです。

実例3 店の前で待たせていた犬を盗まれてまった。

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「家族だからどこに行くにも一緒」と犬を連れて買い物に行き、スーパーマーケットの柵につないでおいたCさん。買い物を済ませて外に出てみると、飼い犬がいません。あちこち探し店員にも聞いてみたところ、「男の人が連れて行った」との目撃情報がありました。犬が嫌がっているようにも見えなかったので、飼い主だと思ったそうです。警察にも保健所にも届け、スーパー付近にはポスターを貼って探していますが、未だに見つかっていません。 ※自治体によっては公共の場場所に犬をつないでその場を離れる行為は条例違反になります。

迷子で切れた絆

全国の自治体や保健所や動物保護センターには、迷ったり、ケガをした犬や猫が保護収容されています。しかし、身元を示す名札や鑑札等がついていないために飼い主に連絡することができず、また飼い主からの問い合わせもないために、多くの犬や猫が家に帰れずにいます。新しい飼い主に譲渡されるケースも据えてはきていますが、まだその数は少なく、その多くがやむを得ず殺処分になっているのが現状です。ペットに身元を示す名札や鑑札をつけるなどの対策を怠ると、ペットとの絆を飼い主自らが切ってしまうことになりかねません。

実例4 マイクロチップが入っていたのに飼い主と連絡がとれなかった猫 「家族だからどこに行くにも一緒」と犬を連れて買い物に行き、スーパーマーケットの柵につないでおいたCさん。買い物を済ませて外に出てみると、飼い犬がいません。あちこち探し店員にも聞いてみたところ、「男の人が連れて行った」との目撃情報がありました。犬が嫌がっているようにも見えなかったので、飼い主だと思ったそうです。警察にも保健所にも届け、スーパー付近にはポスターを貼って探していますが、未だに見つかっていません。※自治体によっては公共の場場所に犬をつないでその場を離れる行為は条例違反になります。

マイクロチップを入れたら情報の登録・書き換えを忘れずに!

保護された迷子の動物にマイクロチップが入っていたが、飼い主の情報がAIPO※に登録されていなかったため、連絡できない例が頻発しています。ペットショップなどから入手した動物がマイクロチップ装着済であっても、飼い主が必ず自分の情報を登録してください。転居したり、飼い主が変わった時も登録の書き換えを忘れず行ってください。 ※AIPO・・・(公社)日本獣医師会マイクロチップ専用窓口 TEL:03-3475-1695 FAX:03-3475-1697    

情報提供元:環境省自然環境局 総務課 動物愛護管理室

パンフレット「見つめ直して人と動物の絆」 ●その1:ずっと一緒にいるために ●その2:飼い主の心得 ●その3:不測の事態に備える ●その4:ペットを迎える