新着情報

長者原動物病院の新着情報をお届けします。

その2:飼い主の心得

ペットの画像
ペットと暮らしていくことは、ペットと自分、そして地域社会ともいい関係を作っていくことでもあります。ペットを野放しで好き勝手させたり、逆に思い通りにしようとしたり、一方的に癒しを求めることではありません。

1 あなたのペットの正しい知識を得る

ペットの種類に合った飼い方や生態、本能や習性について、獣医師などの専門家に相談したり、専門家の書いた本などを読みましょう。 飼い主が守らなければならないことについて、どんな法令があるか知っておきましょう。例えば、犬の飼い主には3つの義務があります。 1.住まいの市区町村に飼い犬を登録するじょと 2.飼い犬に年1回の狂犬病予防接種を受けさせること 3.飼い犬に鑑札と狂犬病予防済票をつけること

 2 健康管理と繁殖制限措置

正しい知識に基づいて、ペットの飼養環境を整え、適切な食餌を与えましょう。毎日よく観察し、健康状態に気を配り、普段と違うときはすぐに獣医師に相談しましょう。ワクチン接種などの病気の予防措置も大切です。 繁殖を予定していないなら、繁殖制限措置を行いましょう。犬や猫などの場合、望まない繁殖を防ぐ確実な方法は不妊去勢手術です。手術のリスクはありますが病気のリスクや性的ストレスが減ります。災害時に避難さきで過ごす時や、ペットを誰かに預けたりする場合にも、不妊去勢手術はペットの性的なストレスを軽くし、世話する側の手間も軽減します。

3 必要なしつけ

しつけをすることは、ペットとのコミュニケーションにもなり、絆を強くします。基本的なしつけができているペットは、普段から周りの人に愛されるだけでなく、災害時に避難先でも受け入れられやすく、ペット自身のストレスも軽減することができます。 上手なしつけのポイントは、ペットの習性や行動特性を勉強し、ペットが困った行動をする時にはその原因を見極め、いい行動をした時には、たくさんほめて、人もペットも楽しく学んでいくことが大切です。

4 迷子札と所有者明示

迷子札と所有者明示

突然の災害はもちろん、普段の生活でも思いがけないアクシデントで飼い主と離れ離れになるかもしれません。ペットが迷子になりどこかで保護されたとき、すぐに飼い主がわかるように身元を示すものをつけましょう。外から見えて誰でもわかる迷子札を首輪につけるとともに、首輪が取れてしまったときのために、半永久的に識別可能な身元証明としてマイクロチップを入れるといった、二重の対策をとりましょう。

5 飼い主のマナーと地域社会への気配り

排泄物の放置、放し飼いによる迷惑、犬の散歩時にリードから放す(ノーリード)など、ペットが嫌われる理由のほとんどは飼い主のマナーが悪いことが原因です。排泄物の放置は周りの 人にとって不快だけでなく、衛生上も問題があります。また、放し飼いやノーリードによるペットの飛び出しや咬みつき事故などで、人も動物もケガをする危険があります。これらの迷惑行為は、ペットの健康管理や安全を守ることを放棄することであり、飼い主自ら絆を断つ行為といえます。

6 ペットが老いたとき

私たちと同じようにペットも年をとります。老い方やそれに伴いどんな問題が出てくるかは、個々のペットによって異なり、様々な症状が現れて介護が必要になることもあります。介護が必要なペットを抱えた飼い主は一人で抱え込みがちですが、周りの人や獣医師に相談して、飼い方の工夫をしたり、介護用品の情報交換をしたり、家族全員で協力するようにしましょう。